人材業界の仕事って?就活生が知っておくべき人材業界の仕事内容

企業を維持し向上させていくためには、優秀な人材の確保が欠かせません。そんな企業と人材をマッチさせる仕事を担う人材業界には、他の業界にはない魅力があります。

人材業界を目指すのならば、まずはその仕事内容や魅力に対する理解を深めておきましょう。

人材業界の4つの種類

人材業界には、大きくわけて4つの種類があります。1つ目は、「人材派遣」です。人材派遣は1947年にアメリカで生まれたサービスで、日本では1996年に始まりました。

顧客企業に対して必要なときに必要な人材を提供するのが人材派遣で、あらかじめ雇用期間を決めて人材を企業へ派遣します。派遣した人材は顧客企業で派遣社員という扱いで働き、具体的な仕事の指示は顧客企業から直接受けることになります。

ただし、人材を雇用するのはあくまでも派遣会社です。給料の支払いや保険関係は、派遣会社側が受け持つというシステムとなります。

顧客企業とも人材とも長い付き合いになるのが、人材派遣の特徴といえるでしょう。

2つ目は、「人材紹介」です。人材紹介では、人材派遣と違い「企業へ人材を紹介する」ことが目的となっています。

そのため、派遣社員のような一時的な働き方ではなく正社員もしくは契約社員として雇用されることになります。顧客企業からの直接雇用となることから、いかに顧客企業が求める人材を紹介できるかが人材紹介の仕事におけるカギとなるといってもいいでしょう。

顧客企業が求める人材を的確に理解し、紹介する人材の資質を見抜いて適切な企業へと紹介する技術が必要です。

3つ目には、「人材コンサルティング」が挙げられます。人材コンサルティングとは、人材への戦略を変えて顧客企業を今よりよくするための事業です。

企業を支えているのは人材なので、人材を変えるということは企業にとって大きな変化となります。

逆に、人材への戦略が変わらなければ企業が変わることは難しいといえます。そこで、顧客企業のリーダーや経営者向けに人材を活用する方法を提案・指導するのです。

優れたコンサルティング力が必要となるのが、この仕事の特徴です。

そして、「求人メディア」が最後の4つ目です。求人サイトや紙面を運営するのが主な仕事となる求人メディアは、主なクライアントは広告主である企業です。人材を募集する企業へ営業をかけ、自社サイトや紙面へ掲載してもらうことが仕事となります。

ここでは求職中の人材を多く集めるための広告への工夫が大切になり、キャッチコピーや文章を書くスキルも必要な仕事です。

他の3種類と違い人材と直接関わる機会は少なく、主に企業との連携が大切になる仕事です。

人材業界の仕事内容

人材業界といっても、その仕事内容はさまざまです。人材業界は、単に人材を提供するだけが仕事ではありません。

これを理解せずに就活へと進んでしまうと、のちのち後悔することもあるでしょう。人材業界を目指すのならば、それぞれの仕事内容を知っておく必要があります。

また、自分がやりたいことを明確にして目指すべき仕事を見定めておくと効果的です。

人材派遣の仕事は、顧客企業が必要とするときに必要なだけ人材を提供することです。そのためには、顧客企業へ営業をかけて人材を提供する場を作る必要があります。これについては、営業力がものをいう仕事といえるでしょう。

その一方で、さまざまな人材を確保しておくことも欠かせない仕事です。そのうえで、企業と人材をマッチさせて派遣として働くことへつなげていくのです。

また、派遣した人材へのアフターフォローも仕事のうちとなります。

人材派遣では、企業から派遣料金をいただく形となります。そのうちの7割ほどを派遣する人材に給料として支払い、残りの3割程度が人材派遣会社の利益となるのです。

人材を派遣している間は安定した利益を見込めるのが、人材派遣の仕事の特徴です。

ただし、この利益を安定させるためには企業と人材へ定期的にフォローをいれることが不可欠となります。中長期的に企業と人材と連携していくことになるので、コミュニケーション能力も必要です。

人材紹介では、正社員や派遣社員を求める企業に対して条件に合った人材を紹介することが仕事となります。

人材派遣同様に顧客企業への営業と人材の確保が大きな仕事となることはもちろん、企業と人材双方にとって有益なマッチングを行う必要があります。

正式に顧客企業から雇用されることになる人材だからこそ、企業の希望に沿った的確な人材を選ぶ必要があるのです。そのため、顧客企業のニーズを深く読み取ることと人材の資質と将来性を見抜く力が必要です。

ただし、これは就活中から必ず持っていなければならないものではなく、徐々にスキルとして磨いていけば基本的には問題ありません。

顧客企業へ人材の紹介が決まると年収の約3割となる紹介料が支払われ、これが会社の利益となるのが人材紹介です。顧客企業から人材紹介会社への支払いはこの1回のみとなり、人材派遣のように中長期的な利益があるわけではありません。

そのため、人材紹介ではいかに多く人材を紹介できるかが仕事を評価するうえで重要となってきます。そのため、企業への営業はとても重要な仕事といえるでしょう。

人材コンサルティングでは、顧客企業が目指すものに対して必要となる人材を分析することも仕事のうちとなります。

企業をよりよくするための人材育成はもちろん、企業全体のコンサルティングをすることもあるでしょう。教育研修プログラムの提供や、就活セミナーなどを開催することも仕事の1つです。

人材を育てる立場となるため、高いコンサルティング力とコミュニケーション能力が必要な仕事となります。

求人メディアは、求人情報を提供する仕事です。インターネットや紙面で情報を公開し、企業と人材のマッチングを目指します。現在ではインターネットが主流となっているため、サイトの作成も仕事のうちとなる場合も少なくありません。

求人メディアでは、顧客企業に提供するのは人材ではなく広告です。人材を売り込むのではなく、人材を確保したい企業に対して広告・掲載を呼びかけるものです。

そのような企業に営業をかけてメディアへ掲載してもらい広告代金をもらうという仕組みになっています。

人材業界で働くメリット

人材業界で働くメリット

人材業界で働くことには、大きなメリットがあります。まず何よりも、たくさんの人との出会いがあることです。人との出会いは、人生を豊かにするといわれます。さまざまな価値観の人と出会うことで、自分自身のキャパシティを増やすことになるからです。

求職者には、それぞれの価値観に沿った就職の希望条件があります。それに見合った企業を紹介することは、相手の価値観を理解することにもつながります。

そうして多くの価値観を理解して自分のキャパシティを広げることができれば、自分自身の仕事でもプライベートでもいい影響が受けられるようになるでしょう。

求職者との出会いはもちろんですが、企業の担当者との出会いも大きなメリットです。人材業界以外の企業と広くつながりが持てるのは、人材業界ならではの特徴ではないでしょうか。

普段生活しているとなかなか出会うことの少ない、経営者などのつながりを持つこともできます。経営者層の人たちには、人を統率して導いていく力があります。

そんな人とのつながりは、仕事だけでなくさまざまな場面で生きてくるのです。

また、採用に携わることで顧客企業に深く関わることもできます。自社以外にも関わりがあることで、多くの業界や企業における理解も深まるのです。

1つの業界の中だけでなく広い世界の魅力を感じることができることも、人材業界で働くメリットでしょう。さまざまな業界を知ることは、人材業界で働くことのよさを再発見する機会にもなるのです。

人材業界で働く魅力

人材業界で働く魅力

人材業界で働くことの大きな魅力は、人の人生に大きな影響を与える可能性があるということではないでしょうか。

仕事は、日々の生活の中でも大きなウェイトを占める存在です。仕事が充実していれば、人生そのものが充実しやすくなるといっても過言ではありません。仕事の充実度を決めるのは、いかに自分に合った仕事に就けるかということにあります。

そんな充実した仕事の場所を提供するのが、人材業界の仕事なのです。

人材業界では、求職者の強みや希望を理解しつつ企業側の魅力と求めている人材像を把握してマッチングを行う必要があります。双方を深く理解した仲介者という立場だからこそ、よりやりがいを感じられる仕事を斡旋することが可能なのです。

また、企業側からしても求める条件により近い人材を得られる可能性が高くなります。すると、企業の成長につながりよりよい環境を作っていくことが可能となります。

こうして人と企業がマッチしたときのやりがいは、計り知れなく大きいものになるでしょう。このやりがいこそ、人材業界で働くうえでの魅力といえるのです。

人材業界の仕事は、人と企業をプラスへ導くための役割を果たします。双方に大きな利益をもたらす仕事であり、それは人材業界で働く立場としても大きな利益を生み出します。

誰もが幸せな環境になるためのかけはしとなれる仕事ということこそ、人材業界に就職する何よりの魅力といえるのではないでしょうか。

人材業界における今後の動向

人材業界における今後の動向

日本における人材業界の仕事は、1960年代に欧米から人材会社が上陸したことが始まりとされています。それまでは終身雇用が当たり前で転職する人もほとんどいなかった日本では、人材業界は全く未知のものだったのです。

1986年には労働者派遣法が施行され、これによって労働者も経営者も働き方への意識が変わり始めました。一度就職したらそれで終わりではなく、より自分にプラスになる働き方を模索できるようになったのです。

また、企業も必要なときに必要な人材を採用しやすくなった他、より企業に合う人材を獲得しやすくなりました。

これが広く認識されるようになり、人材業界は拡大したのです。

現在では総合的な人材サービスが増え、人材業界内での生き残り競争が激化しています。2015年には労働者派遣法が改正されたこともあり、より安全で信頼性の高い仕事が求められるようになりました。

また、少子高齢化が進み企業が労働者不足となっていることで人材業界への需要は増えています。さらに、働き方が多様化している現代においては正社員という道を選ばない人も増えています。

こうした現代ならではの流れにともなって、人材業界は成長しているといえるでしょう。

人材業界は、今後も変化しつつ需要が高い状態が続くと予想されます。そのため、就活でも人材業界の人気は維持していくでしょう。

就職希望者が多くなれば、選抜に生き残るためにさまざまな工夫をしていく必要が出てきます。就活を成功させるためには、人材業界でどんなことを成し遂げたいのかについては、より深く考えておくと効果的です。

人材業界に向いている人

人材業界に向いているのは、結果よりも人から感謝されることにやりがいを感じる人です。人材業界での仕事は、成績が目で見てもわかりにくいものが多くなっています。

もちろん、売上が成績として評価されることは当然です。しかし、むやみに売上を上げることばかりに気をとられていては、結局人材と企業がマッチせずよくない結果に終わってしまうことも少なくありません。

そこで、人や企業から感謝される仕事を目指す必要があるのです。そんな仕事ができて、初めて人材業界の仕事ではやりがいを感じられます。

「ありがとう」の言葉がモチベーションにつながるという人には、人材業界が適しているといえるでしょう。

人材業界は、人との関わりが好きな人や人の役に立ちたいと思っている人向きの仕事ではないでしょうか。たくさんの人と関わることになる仕事なので、人との関わりが好きでなければ続けることは難しい業界です。

自分のことを最優先にして働きたいという人は、人材業界にはあまり適しているとはいえません。

人の役に立つことにやりがいを感じるという人にこそ、人材業界でいい仕事ができるといえるのです。

ただし、相手のためを思いつつ仕事として割り切ることも大切な業界です。あまりにも人に入れ込み過ぎてしまうと、それは仕事の範疇を超え自分自身にもよくない影響を及ぼし共倒れとなる可能性すら出てきます。

人材業界で働くには、仕事という一線を守りつつバランスを保っていくことも大切なのです。

人材業界は誰かの将来を左右する仕事!

人材業界は誰かの将来を左右する仕事!

就く仕事によって、その人の将来に大きな影響が出ることは決して珍しいことではありません。

それは、企業にとっても同じです。優秀な人材を雇用できれば、企業を成長させられる可能性が高くなるのです。人材業界の仕事は、人や企業の未来を左右するという大きな役割を担います。

それだけに、やりがいも大きく苦労することも多いでしょう。しかし、人材業界での仕事を通して得た経験は自分の糧となって生きてきます。

誰かの将来だけでなく自分の将来を左右するような経験ができることも、人材業界ならではの特徴なのです。

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